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伊藤 精; 白石 明美; 村上 博幸
JAERI-Tech 2001-048, 20 Pages, 2001/07
日本原子力研究所は、放射線業務従事者の被ばく線量を測定するための個人線量計として、原研創立以来使用してきたフィルムバッジに替えて、蛍光ガラス線量計を使用することとし、平成12年度より導入した。蛍光ガラス線量計の使用開始に先がけて、同線量計による測定評価の信頼性を確認するために、個人線量計としての基本的特性、即ち、線量直線性、エネルギー特性、方向特性、異種の放射線の混合照射時の測定性能、経時変化特性等についての試験を行った。この結果、蛍光ガラス線量計は、上記項目のすべてに対して実用上十分な特性を有することが確認された。本報は、この試験で得られた蛍光ガラス線量計の基本特性を纏めたものである。
藤村 卓; 田村 直幸
Journal of Chemical Physics, 65(6), p.2333 - 2338, 1976/06
被引用回数:4n-アイコサン(CH)単結晶に77°Kで電子線を照射し、通常ESRで観測される孤立ラジカルの他に、ラジカル対による?Ms=1ESRスペクトルを得て、このラジカル対の構造を決定した。我々は先に延伸ポリエチレン(PE)を77°Kで照射し、高分子では初めてラジカル対による?Ms=1スペクトルを得て、二重結合生成と関係があると考えられる分子内ラジカル対の構造を決定した。一方架橋と関係があると考えられる分子間ラジカル対を見出すには大きな単結晶が必要である。そこでアイコサンをモデル化合物に選び、生成するラジカル対による微細分離の再度依存性を結晶の二つの軸を回転軸として検討した。その結果、結晶のb軸方向に4種(二つのラジカル間距離4.42,4.54,5.22,5.33およびa軸方向に1種(4.25計5種の分子間ラジカル対が見出された。その他PEで見出された分子内ラジカル対の存在も示唆された。この仕事の結果から我々が延伸PEで分子内の他に分子間ラジカル対があると推定したことが裏付けられた。